ドイツ語圏文化セミナー131

第ニ帝政終焉101年記念 スペシャルトークショー

食の帝国ドイツ?

第二帝国 ×ドイツ植民地研究 ×音食紀行
(伸井太一)     (栗原久定)      (遠藤雅司)

 

伸井太一

ドイツ帝国の時代に約30年存在したドイツ植民地。イギリスやフランスに比べて、ドイツの植民地のイメージは強くなく、日本ではなおさら馴染みが薄いのではないでしょうか?
ですが、植民地は過ぎ去った歴史のひとつではなく、今のドイツにも影響を与えているのです。
 
向き合うべきシリアスな問題も多く残されていますが、今回は、植民地によって、変容するプロイセン帝国を「食」から考えたり、現代ドイツ人の生活に当たり前のように入り込んでいる「食」や「モノ」に焦点を当てて、様々な角度から見ていきたいと思います。
   
登壇頂くのは、『ドイツ植民地研究』栗原久定さん、『第二帝国』伸井太一さん、音食紀行を主催する遠藤雅司さん。それぞれの得意分野から、時に真面目に、時にマニアックに、熱いトークを繰り広げます。もちろん、音食紀行さんが提案する“食からの歴史体験”もお楽しみ頂けます!

 
日曜の昼下がり、知的に美味しいひとときを過ごしてみませんか?たくさんの方のご参加をお待ちしております。

   日時:2019年3月17日(日) 14時 開場 14時30分 開演(17時頃 終了予定)
   会場:
GLOCAL CAFE (グローカルカフェ) 青山 東京都港区北青山2-10-29 日昭第二ビル1F アクセス
   会費:当協会会員 2,000円 一般 3,000円  ※ テーマにまつわるお菓子とドリンク付き♪
   定員:50名程度 (要 事前申込)
    

   申込方法: 
   1)オンラインフォームから必要事項をご記入の上、お申込ください。→ <オンラインフォーム>
   2)オンラインフォームをご利用頂けない方は、件名を「ドイツ語圏文化セミナー131申込」とし、
          ①お名前(フルネーム・ふりがな) ②会員/一般の区分 ③電話番号
          ④メールアドレス(Faxの方はFax番号)
          を明記の上、メールまたはFax(03-5368-2065)にてお申し込みください。
   問い合わせ窓口: (公財)日独協会 E-mail: event@jdg.or.jp  Tel: 03-5368-2258

   ※ お申込みは先着順での受付となります(定員に達し次第、期間内でも受付終了となります)
   ※ お申込み後、担当から折り返しメールにて仮受付の連絡をお送りします
   ※ 会費は事前のお支払いとなります。ご入金を確認できた時点で受付完了となります
   ※ 準備の都合上、3月14日(木)15時以降のキャンセルは会費の70%、3月15日(金)15時以降のキャンセルは全額申し受けます
   ※ 終了時間は前後する可能性があります

栗原久定 栗原久定 Hisayasu Kurihara

早稲田大学第一文学部卒。千葉大学大学院人文社会科学研究科公共研究専攻博士後期課程単位取得退学。専門はドイツとオーストリアの近現代史。特に第一次世界大戦中の同盟国の戦争目的を研究している。
「強いられる低開発への抵抗」(三宅芳夫・菊池恵介編『近代世界システムと新自由主義グローバリズム』内)(作品社)、『ドイツ植民地研究』(パブリブ)を執筆。

Twitter:
@doishoku
ドイツの植民地を語らずして現在のドイツは語れません。ドイツの植民地は、第二帝政期のドイツとともに約30年間存続し、ドイツ本国に多大な影響を与えました。その影響は現在も色濃く見えます。今回のセミナーでは、音食紀行の遠藤さん渾身のお菓子とドリンクを用意しておりますので、それらをご堪能いただきつつ、その植民地の影響の一端を食を通して、皆さんとともに探っていきます。
遠藤雅司 遠藤雅司(音食紀行) Masashi Endo

歴史料理研究家。国際基督教大学教養学部人文科学科音楽専攻卒。
2013年より世界各国の歴史料理を再現するプロジェクト「音食紀行」を
開催。音楽と料理で五感をフルに使った歴史体験をおこなっている。
歴史と料理を基点にした執筆活動も展開中。『歴メシ!』(柏書房)、
『英雄たちの食卓』(宝島社)、『作曲家の食卓』(音楽之友社「ムジカノーヴァ」連載中)。

公式サイト:
音食紀行
Twitter: @onshokukiko
実のところ、歴史を語る上で、食の要素は大きいと考えています。なぜなら、どんな歴史上の人物も何かしらの食事をとって生きていたわけです。今回はドイツ第二帝政。そのころにどのようなものを食べて生活していたか。今とは少し違いつつも骨格はあまり変わらないドイツの歴史的な食を今回は歴史的なお菓子を通して、その時代に触れていきたい次第です。伸井さんの第二帝国、栗原さんのドイツ植民地研究のお話に花を添えるべくお菓子とドリンクを提供いたします。
伸井太一 伸井太一 Taichi Nobii

ドイツの製品や文化史のライター。著書に第二帝政時代の製品文化を扱った『第二帝国』(上下巻、編著、パブリブ)や東西ドイツを扱った『ニセドイツ』シリーズ(社会評論社)。本名(柳原伸洋、東京の某女子大教員)では『日本人が知りたいドイツ人の当たり前』(鎌田タベアとの共著、三修社)、『教養のドイツ現代史』(田野大輔氏との共編著、ミネルヴァ書房)など。
当協会の講座「中二病で愛でるドイツ語単語」(3月20日(水))担当講師。

Twitter: @nob_de
1871年に成立したドイツ帝国は、「食の帝国」でもあり、「植民地の帝国」でもありました。おそらく、これらは明と暗の歴史として語られるでしょう。しかし実は、コインの裏表の関係として捉えることも可能なのです。今回のセミナーも、今までの『第二帝国』セミナーと同様に「歴史の楽しみ」を味わっていただきますが、同時に植民地史のうえに成り立つ現代社会を歴史的に噛みしめる機会となれば幸いです。