第8回 ぶらドイツ特別編 日独交流160周年記念講演会と散歩 

「日本の鉄道建設に貢献したドイツ人技術者たち~昔と今~」

 1886年、日本政府は欧米を模した文明化をはかるため、近代的建築物を集めた「官庁集中計画」を進めるマスタープランの作成をドイツ人建築技師に依頼する。建築に必要なレンガはドイツから招聘したレンガ技師の指導により、渋沢栄一らを発起人に埼玉県深谷に日本煉瓦製造会社を設立し製造を開始した。官庁集中計画は頓挫するものの、東京市街地を高架線で結び、中央停車場を各都市への路線の拠点とする構想は引き継がれ、1882年に開通したベルリン市街線を模倣するため、工事を担当したドイツ人鉄道技師を日本に招聘し、計画が進められている。こうして完成した新橋から有楽町へと連なるレンガの高架線や東京駅舎、法務省の旧本館には、日本煉瓦製造会社のレンガが使用され、関東大震災、第二次世界大戦の戦災に翻弄されつつも、現在の東京を彩る風景の一つとして広く親しまれている。今般、久保先生には東京の都市計画の立案から、鉄道建設に当たって、このような明治から令和までの日独の深い絆について熱く語って頂く。講演会の後、ドイツとゆかりのある高架橋を散策予定。

hochbahn

日時:  2021年11月28日(日)13:00-15:00
申込期間:11月24日(水) 定員40名程度
集合場所:JR神田万世橋ビル
申込み:メール (jdg@jdg.or.jp)にて、件名を「11/28ぶらドイツ」とし、氏名、メールアドレス、
電話番号、会員資格の有無を記載してお送りください。折り返し、当日の連絡事項をお送りします。
資料代:600円(できればご寄付もお願いいたします。)
講師:久保 健氏 鉄道史学会、全日本博物学会、東京産業遺産学会、
        (公財)日独協会会員(Die Brückeでコラムを執筆)