第9回 鉄道博物館でぶらドイツ 

 日本の鉄道は黎明期よりドイツからの技術導入を図りつつ発展しており、ドイツ製の車両や、ベルリン市街線を模倣した、有楽町駅から新橋駅にかけて連なる赤レンガアーチの高架橋など、現在でも多くの建造物を目にすることができます。これらは当初、ドイツから招聘されたお雇い外国人が主導し、建設から運転まで行われてきましたが、 日本における技術の確立が進むにしたがい、日本人技術者のドイツへの留学による技術輸入やドイツより新技術を用いた車両を輸入し、徹底した分析を行う手法へと変化していきます。この先生と生徒のように一方的な技術供与を受ける間柄から、徐々に独立し、取捨選択を図りつつ関係を深め、現在のように互いに影響しあうまでの道のりは、まさに日独交流変遷の縮図であり、鉄道博物館の車両や模型などは、その様子を今に伝える証言者と言えるのではないでしょうか。

 贅を極めた作りのドイツ製御料車、ヘンシェル社の銘板を掲げた機関車、流線型車両など、おしゃべりな展示物に耳を傾けつつ、日独交流の移り変わりを紹介したく思います。日本とドイツの鉄の道で繰り広げられた物語を鉄道博物館でぶらドイツ、皆様のご参加をお待ちしております。
                            久保 健(オーガナイザー 日独協会会員)

omiya

日時:  2023年6月25日(日)13:30-15:30頃
集合:  13:30 ニューシャトル鉄道博物館駅 改札出たところにある動輪前
申込期限:
6月23日(金)17:00まで
会費:  500円(資料代・当日お支払い)
※集合場所までの交通費と入場料1,330円(当日)、1,230円(前売り)は別途各自でお支払い願います。チケットの手配も各自でお願いいたします。当日博物館の窓口でもチケット購入は可能です。
申込み: オンラインフォームからお申込みください → コチラ

オーガナイザー:久保 健氏(鉄道史学会、全日本博物学会、東京産業遺産学会、(公財)日協会会員、Die Brückeでコラムを執筆)  / 柚岡一明常務理事
免責事項:(公財)日独協会は、参加により生じたいかなる事故を含む損害にも一切責任を負いかねます。保険加入(任意)など、自己責任でのご対応をお願いいたします。