懇談会サロン
懇談会サロンは、原則毎月開催します。その時々の日独のトピックス、問題等をテーマにします。協会への提案、アドバイスもお話いただける談論風発の会にしたいと考えています。11月は10日と17日の2回開催予定です。
11月17日のテーマ:「ドイツ語と日本語におけるコミュニケーションの比較
― 心態詞が映し出す文化的感覚」
講師:綿谷エリナ氏(ラジオDJ/エッセイスト)プロフィール詳細は下記
日時:2025年11月17日(月)19:00~20:30 ※通常開催時と時間が異なります。ご注意ください。
会場:日独協会セミナールーム(会場までの地図)
会費:日独協会 会員500円 一般1,000円 ※当日会場でお支払いください。
定員:対面24名
申込方法:お名前、日独協会の会員番号(会員ではない方は不要)、メールアドレス、電話番号を記入し、世話人の木田理事にメールでお申込み下さい。
申込先(木田理事)メールアドレス: hi-kida(a)aurora.ocn.ne.jp ※(a)は@に書き換えて下さい。
講演要旨
ドイツ語と日本語のコミュニケーションは、言語構造だけでなく、話者が言葉を通じて伝えようとする「ニュアンス」や「感覚」の面でも大きな違いを持っています。特に、ドイツ語における心態詞(Modalpartikeln)は、文の意味内容そのものを変えるのではなく、話し手の感情や、相手との関係性を繊細に表現する役割を担っています。今回は、ドイツ語の心態詞が果たす機能に注目し、ドイツ語話者がどのようにそれらを使い分けているのか、また日本語における会話のスタイルと比較して考察します。さらに、参加者の皆さまと一緒に実際の用例を取り上げ、相互に感覚を共有するインタラクティブな時間を設けることで、両言語の奥深いコミュニケーション文化を体験的に理解する場としたいと思います。
講師プロフィール:
ドイツ・デュッセルドルフ出身。ベルリン自由大学卒業。8か国語の素養がある。2014年日本に活動拠点を移し、異文化間の対話や理解の大切さを発信している。2018年TOKYOFMにてラジオDJとしてデビュー。2019~2023年NHK Eテレ「旅するドイツ語」「旅するためのドイツ語」で番組キャラクター「モーリー」の声を担当。TOKYO2020オリンピック表彰式にて仏語アナウンスを務めた。著書「おしゃべりなドイツ語」(左右社)など。「教養としての『ラテン語の授業』」(ダイヤモンド社)オーディオブックなどナレーターとしても活躍。