日独協会会員懇談会サロン

当協会は三つのシュタムティッシュを開催しています。日独協会会員懇談会サロンは月に一回開催し、毎回異なるテーマについての30分程度の講演を聞いて話し合います。シュタムティッシュ@銀座ライオンは毎月第三木曜日に開催し、気軽に会話を楽しみます。JGシュタムティシュは若い日本人とドイツ語圏の方々の交流会です。 何れも一般の方もご参加頂けます。詳細は各ページをご覧ください。

日独協会会員懇談会サロン    シュタムティッシュ@銀座ライオン    JG-シュタムティッシュ

日独協会会員懇談会サロンには、協会の会員どなたでも参加可能とし、 その時々の日独のトピックス、世間の話題、問題、協会への提案、 アドバイスなど等、自由に意見を言える談論風発の会を考えております。 

12月のテーマ:シーボルト研究の現在ーシーボルト来日200周年をむかえて
講師:堅田智子先生(かたださとこ)関西学院大学教育学部助教(ご経歴詳細下記)
日時:2023年12月08日(金)18:00~19:30 
会費:無料 
定員:24名
場所:日独協会会議室
世話人:佐藤 勝彦 理事  
申込み:お名前、(公財)日独協会の会員番号、メールアドレス、電話番号を記入の上、世話人の佐藤勝彦 理事までメールでお申込みください。
世話人連絡先: s-kmtaym(a)nifty.com ※ (a)は@に書き換えて下さい

懇談要旨: 「シーボルト」と聞くと、日本地図を日本国外に持ち出した「シーボルト事件」の首謀者、愛妻楠本たきから名をとり、「オタクサ」として紫陽花をヨーロッパに紹介した、フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト(Philipp Franz von Siebold, 1796-1866)を思い浮かべるのではないでしょうか。シーボルト研究は、日本とドイツで120年以上も連綿と続いていますが、今もって「シーボルト」といえば、一般的にはフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトです。しかし、フィリップの長男アレクサンダー・フォン・シーボルト(Alexander von Sieobld, 1846-1911)、次男ハインリッヒ・フォン・シーボルト(Heinrich von Siebold, 1852-1908)も日本に滞在した外交官であり、父と同じく日本研究を行い、日独交流、日墺交流に貢献したものの、彼らの功績はいまだ広く知られていません。本講演では、子世代をふくめたシーボルト家研究を概観するとともに、講師の専門である日独関係史の観点から、獨逸学協会、OAG、そして独日協会の前身である和独会とアレクサンダーの関わりについても取り上げていきます。

参考文献: Brandenstein-Zeppelin, Alexander Graf von. „Siebold, Alexander Georg Gustav Freiherr v.“ in: Anton Bettelheim (Hg.), Biographisches Jahrbuch und Deutscher Nekrolog, Bd. XVI, Berlin: Verlag von Georg Reimer, 1914, S.154-166. ハンス・ケルナー著、竹内精一訳『シーボルト父子伝』創造社、1974年。 ドイツ-日本研究所編『シーボルト父子のみた日本 生誕200年記念』ドイツ-日本研究所、1996年。

講師経歴:関西学院大学教育学部助教。国立歴史民俗博物館共同研究員。 2017年、上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程修了、博士(史学)。専門は、日独関係史、広報外交、シーボルト家研究。 2014年、論文「アレクサンダー・フォン・シーボルトと黄禍論」にて、第6回石橋湛山新人賞受賞。おもな著作に、『アレクサンダー・フォン・シーボルトと明治日本の広報外交』(思文閣出版、2023年)、「青木周蔵とアレクサンダー・フォン・シーボルト―「国家を診る医者」を目指した二人の外交官―」(『プロイセン気質の日本人―明治の外交官・青木周蔵の横顔―』久米美術館、2022年)、『1873年ウィーン万国博覧会―日墺からみた明治日本の姿―』(共著、思文閣出版、2022年)、『異文化を伝えた人々Ⅰ』『異文化を伝えた人々Ⅱ』(共著、臨川書店、2019年、2021年)などがある。

終了したシュタムティッシュ> 2023年

2023年11月27日 ミノックスカメラの歴史・技術とその魅力   前川 泰久氏 
2023年10月29日 これからの日独交流を語る  相澤啓一 先生 
2023年9月11日 ”O alte Burschenherrlichkeit"「我が懐かしき青春の日々」~ドイツ語文化圏に存在するStudentenverbindung(学生組合)~  植松 健氏 
2023年7月24日 エストニア大学紀行―タルトゥ大学のドイツ人医師と化学者たち―  赤羽 良一 先生 
2023年6月26日 生涯学習としてのドイツ語  中山 純先生 
2023年5月22日 明治期の洋行者の欧州文化体験  ハルトムート・オ・ロータモンド教授 
2023年4月17日 本の大学におけるドイツ語教育の今  前田 俊秀氏
2023年3月20日 メルヒェン初 世界記憶遺産になった『グリム童話』とは?  虎頭 惠美子氏 
2023年2月28日 欧州最大のデュッセルドルフ日本人学校に勤務して  木田宏海氏 
2023年1月23日  西独の誕生:アデナウアーという人  黒川剛大使 

2022年
2022年12月17日 第一次大戦後、千葉県にあったドイツ兵捕虜収容所  金谷誠一郎氏 
2022年11月2日  画家アルブレヒト・デューラー  真野宏子氏 
2022年10月16日 ライプツィヒの学生生活:現地からの報告 大野亘児氏
2022年9月12日 今こそこれからの日独交流を語ろう   相澤啓一氏、マイト・ピア智子氏、木戸裕氏 
2022年7月27日 1960年前後のドイツの状況とアルト歌手ゲルトルーデ・ピッツインガーの人と音楽について  伊藤光昌氏 
2022年6月21日 ハンナアーレントと難民問題  矢野久美子氏 
2022年5月30日 ドイツの大学:昔と今  木戸裕氏 
2022年4月18日 地球温暖化-20年間計測してみてわかったこと  石川宏氏 
2022年3月24日 西独しか知らない男が見た今日のドイツ 黒川剛氏

2020年
2020年2月21日 知ってるようで知らない砂糖の話  金谷誠一郎理事 
2020年1月26日 森鴎外とドイツ語の名前  美留町義雄氏 

2019年
2019年11月18日  ハーフのグラフィックデザイナーとして  リサ・アイト氏 
2019年10月21日 言語習慣による声楽家の発声テクニックの違いについて  藤田 明氏 
2019年9月30日 歯の健康と「歯の咬み合わせ」について 加藤和子氏
2019年6月24日 反ユダヤ主義の歴史と現状  村山雅人氏
2019年4月26日 「西方見聞録」西ドイツ一周研究旅行全記録1964年2月24日~10月9日  瀧澤敬三氏
2019年3月25日 「上皇」の歴史―承久の乱の中世と生前退位の現代―ドイツ滞在の経験から 坂井孝一氏
2019年2月25日 ケルン日本文化会館と日独文化関係 ~ドイツ滞在の経験から~  坂戸勝氏
2019年1月28日 美智子皇后陛下歌集『その一粒に重みのありて』講読会  村上綾氏 

2018年
2018年11月19日 ドレスデン、ザクセンの歴史と産業   伊崎捷治氏
2018年10月15日 ドイツ・デュッセルドルフの恵光寺の建築物語とその当時の背景 柄戸正氏
2018年9月21日 北朝鮮の庶民生活の実体 北岡裕氏
2018年7月23日 近代を振り返る:欧米のしたことは欧米のしたこと そして日本のしたこと   仲津真治氏  
2018年6月25日 還暦を控えて声楽を始め、10年間に3回の手作りオペラ・リサイタル(歌と講演)を成功させるまで 坂東道代氏
2018年4月27日 第一次大戦前夜のウィ―ンで活躍した2人の芸術家 村山雅人氏
2018年3月19日 ドイツの鉄道博物館を巡って  久保健氏
2018年1月15日 大学改革の今―ドイツの大学・日本の大学―  木戸裕氏

2017年
2017年11月10日 ベルリン封鎖と朝鮮戦争 本多巍耀氏
2017年10月16日 有田焼とマイセンの関係 蒲原 裕氏
2017年9月25日 シルクロードの都市遺跡と、ユーラシアが生み出してきたパワー 仲津真治氏
2017年7月14日 今後のEU 黒川剛氏
2017年6月5日 ケンペルとオランダ通詞今村源右衛門英生 今村公子氏 今村昌明氏
2017年4月24日 第一生命の保険はドイツから 金泉秀樹氏
2017年3月17日 レーザー光線はすごい! 渡部武弘氏
2017年2月20日 私の翻訳書 岡田朝雄氏
2017年1月16日 二期会の歴史とドイツオペラの関係 中山欽吾氏

2016年

2016年11月18日 古代ギリシアの歴史と文明を訪ねて 東地中海クルーズの旅 仲津真治氏
2016年10月17日 ソ連の核実験とドイツ人スパイ 本多巍耀氏
2016年9月16日 ベートーベンはドイツ人? 藤田俊之氏
2016年7月15日 Gerhard Hueschの最期に想う 麻生英臣氏
2016年6月20日 世紀末ウィーンとユダヤ人 村山雅人氏
2016年5月23日 150年にわたり日本・ドイツ・アメリカの狭間に生きたヘルム一族の中で日独交流 レスリー・ヘルム氏
2016年4月18日 バイロイト音楽祭の想い出 小山元氏
2016年3月4日 旅することは生きること”ザクセン州蒸気機関車の追いかけ旅 田中貞夫氏

2015年
2015年11月9日 分断のドイツから統一のドイツへ DDRでのビジネスマンとしての体験 市村光世寧氏
2015年10月9日 日本とドイツの文化財・歴史的建造物 近藤貴子氏
2015年9月14日 ドイツ好きが語るドイツあれこれ 高橋忠夫氏
2015年7月13日 久々のアメリカ、建国の原点に立ち返って。 仲津真治氏
2015年6月22日 2014年ドイツの社会・経済情勢 伊崎捷治氏
2015年6月01日 「椿の絆」 柄戸正氏
2015年4月27日 マックス・ウェーバーと現代資本主義 堀田博司氏
2015年3月16日 「ベルリンの壁」建設と崩壊を現場で見た 織田正雄氏 岩本晢氏
2015年2月23日 「ヘルマン・ヘッセと昆虫」-文豪が生涯愛し続けた蝶たち- 岡田朝雄氏
2015年1月19日 新入会員懇談会  


2014年

2014年11月14日 「対馬」 フランク・ティース著 柄戸 正訳(文芸社刊) 柄戸正氏
2014年10月20日 「ドイツ民謡」と「日本の唱歌」 横山淳子氏
2014年9月22日 「日独美術に見る終末ヴィジョン」
~デューラー『黙示録』(1498年)と
 13世紀鎌倉絵巻『聖衆来迎図の六道絵』の比較
青山愛香氏
2014年7月18日 「日本企業のグローバル化と人材育成
     ―ドイツでの日本企業の活動を中心に-」
柚岡一郎氏
2014年6月23日 「数字で比較する日本とドイツ」 伊崎捷治氏
2014年5月19日 「ドイツ(欧州)駐在中のあれこれ」 出原悠氏/当協会理事
2014年4月18日 ドイツ(が好きな日本)から見たサッカーワールドカップ 小西敏夫氏
2014年3月10日 ナチスはどの程度「ドイツ的現象」か 黒川剛 大使
2014年2月17日 健康・長寿をスマートに 大竹登志子 氏

2013年

2013年11月18日 私の見た戦後ドイツの宰相たち 黒川剛 大使
2013年10月21日 南米へのドイツ移民 宇治孝 氏
2013年7月12日 JTBフランクフルト支店に5年半駐在して 井上 敏子 氏
2013年6月24日 バイエルンの山歩きを楽しむ その2 吉田薫 氏
2013年5月13日 ベルリンの桜めぐり

菅家力 氏

2013年4月15日 ヤルタ会談とドイツ分割

本多巍耀 氏

2013年3月4日 日本の大学法学部にドイツ法が設けられている理由 H. Menkhaus 氏
2013年2月18日 デュッセルドルフ日本人学校について 岡田裕 氏
2013年1月11日 インド紀行 仲津真治 氏

2012年 

2012年11月19日 バイエルンの山歩きを楽しむ 吉田薫 氏
2012年10月1日 ①「終戦直後のドイツ その2-戦争裁判」
② 戦時下のウィーン脱出-故村田豊文氏の記録から
①岩本晢 氏
②廣田貞子 氏
2012年9月14日 日独協会懇談サロン「終戦直後のドイツ」 田口義孝 氏
2012年7月23日 日独協会懇談サロン「ドイツ国家のしくみ」 Felix R. Einsel 氏
2012年6月01日 日独協会懇談サロン 岩本晢 氏
2012年2月20日 日独協会懇談サロン 出原悠 理事

2011年

2011年11月14日 南ドイツロマンティク街道旅 田中貞夫 氏

2010年

2010年8月23日 ドイツサッカー 強さの秘密 明石真和 氏
2010年7月12日 軽井沢でドイツ三昧
越中屋学 氏
對馬良一 氏
2010年6月25日 イースターって何ですか? 雨宮慧 氏
2010年5月17日 Münchner Allerlei! ミュンヒェンざっくばらん
~南ドイツ通信(補遺)~
光野正幸 氏
2010年4月19日 バッハ、シューマン、それともポルシェ?
…ライプツィヒは今年も熱い!
坂田史男 氏
2010年3月15日 新 入会員顔合わせ会
2010年2月8日 私の旅行スタイル「音楽と世界遺産に誘われて」 菅家力 氏
2010年1月4日 賀詞交換会(当日の様子は事務局ブログをご覧ください)  

2009年

2009年11月9日 神聖ローマ帝国の宝冠 渡辺鴻 氏
2009年10月19日 第二次世界大戦 -開戦の引き金ー 岩本晢 氏
2009年9月14日 ドイツ発見の旅 -フランケン地方- 小野岩雄 氏
2009年7月13日 梅酒プローベ Nicolas Soergel 氏
2009年6月8日 歴史に埋もれたドイツのカミカゼたち 三浦耕喜 氏
2009年5月11日 木の温もりに魅せられて―ドイツ木製工芸の話 中村一行 氏
2009年4月13日 国境を越えた労働者の稼動 森廣正 氏
2009年3月9日 新入会員顔合わせ会  
2009年2月9日 DIE WELT DER 60± MÄNNER Paul Kuhn 氏
Paul Hermes 氏

2008年

2008年11月10日 田島直人を語る
2008年10月6日 ドイツレストラン『シュタインハウス』開店談
2008年8月25日 オーバーアマガウ キリスト受難劇
2008年7月14日 ドイツ人と日本人の旅行とは? 旅行会社に見る日独比較
2008年6月9日 ブリキおよび珪素鋼ハンの国産化を成功させたヴァルター・ルオフスキ
2008年5月12日 モーツァルト:親子3代の音楽と楽才は?-レオポルドへのオマージュ-
2008年4月8日 京阪神でドイツ語教育に一生を捧げた ユーバーシャール先生との思い出
2008年3月10日 ドレミの発祥 ーいまさら聞けない音楽理論入門
2008年2月4日 日本の教育の礎になったドイツ人カルシュ
2008年1月7日 賀詞交歓会

2007年

2007年11月12日 日系企業の対独(欧)進出の現状
2007年10月15日 ドイツ 冬の歳時記
2007年9月10日 ビール話は止められない
2007年7月9日 ドイツの開発プロジェクト 歴史的拠点探訪
2007年6月22日 日本とドイツのお肉の話(JGとの合同企画)
2007年5月14日 今年も日本で歌声を披露するマックス・ラーベ―その魅力に迫る―
2007年4月9日 教科書会議の歴史と成果
2007年3月12日 タウヌス 森と人間
2007年2月19日 童話づくりの裏話
2007年1月5日 賀詞交歓会